【平成28年4月20日】
春は人事異動の季節。新しい環境で張り切っていた同僚が、しばらくして体の不調を訴え、病院に通ったが原因がよく分からない。
そんなケースが最近増えています。
昇進で仕事上の責任が前よりも重くなったり、異動や転勤で職場の環境や人間関係が大きく変わることも、「うつ」のきっかけになることがあります。
しかも、「うつ」といえば気分の落ち込みや不眠、倦怠感などが主症状と考えがちですが、胃の不快感や下痢、頭痛、長引くカゼなどが前面に出る場合もあります。
このように身体症状が目立つケースでは、正しく診断されるまでにドクターショッピングを重ねたり、周囲からも気のせいなどと誤解されやすいことが問題に。
検査で体に異常がないと言われたのなら、心療内科や精神科を受診するように勧めて下さい。軽症ならば休養やカウンセリングなどの治療で治るケースがほとんどです。