【平成28年4月20日】
学校の朝礼でずっと立っていた児童が、急に立ちくらみを起こして倒れたりするのは、多くの場合、起立性低血圧と考えられています。その原因は脳に流れる血液が一時的に減少すること。しばらく寝かせておけば、意識を取り戻すので心配はいりません。しかし、たびたび起こすようなら、原因を突き止めるために、病医院で詳しい検査を受ける必要があるでしょう。また、倒れたはずみに頭などを強打するケースもあるので、倒れた人のけがや出血の有無も確認しましょう。
起立性低血圧の前兆は生あくびや冷や汗。吐き気を感じることもあります。その後、急に目の前が真っ暗になって倒れるので、周囲の人が早めに気づいて、体を支えてあげるのがベスト。自分がなりそうなときは、人通りや交通量の少ない場所を見つけ、できるだけ頭を下げて屈む姿勢をとって休みましょう。
倒れてしまった人がいたら、まずベルトなど体をしめつけるものをゆるめ、足を高く、頭を低くして、寝かせます(枕はせず、足の下に毛布などを置く)。暖かい季節は、顔を冷やしたい水を絞ったタオルで冷やしてあげてもよいでしょう。数分程度で意識が戻るはずです。
温かい飲み物を飲ませてあげましょう。意識が戻ったもすぐに歩かせたりせず、しばらく安静を保ちます。